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イエシロアリ駆除の方法-薬剤散布処理

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日本で家屋害虫とされる主なシロアリは2種類で、ヤマトシロアリとイエシロアリです。
ヤマトシロアリのコロニーが数千頭から数万頭に対して、
発達したイエシロアリのコロニーは、数十万頭から百万頭以上にも達するほど大家族で生活をしています。

シロアリや羽アリの発生に気づいた時に、思わず殺虫スプレーを散布してしまいがちですが、
殺虫効果は部分的にしかみられないため、大家族で生活をしているシロアリ達にとっては、
新しい道を作って加害をしていくだけとなり、被害が拡大してしまう結果となります。

ここでは、イエシロアリの駆除を行うために専門業者が使うシロアリ駆除薬剤の仕組みや実際の駆除現場の事例を紹介したいと思います。

シロアリ駆除剤について

ケミカル薬剤
シロアリ駆除剤はピレスロイドなどの「即効性」とフェニルピラゾールなどの「遅効性」の系統に分かれます。

当社が主に使用しているフェニルピラゾール系ピリプロール2.4%シロアリ防除剤は遅効性が高く殺蟻成分の伝播性能に非常に優れていますので、
イエシロアリのような固定巣を持つシロアリには特に有効です。(イエシロアリの固定の巣については、ベイト工法記事にて)
さらに、有効成分の「ピリプロール」は、ペットのノミ・ダニの駆除剤としても世界中で使用されている安全性能も高く評価されています。

そのシロアリに対する効果の程ですが、薬剤の開発メーカーの試験によると、
薬剤処理をした土壌面にシロアリを放虫したところ、
ネオニコチノイド系の2種のシロアリ駆除剤は40分以内でイエシロアリの試験個体がすべて動けなくなりましたが、
フェニルピラゾール系のピリプロール2.4%フロアブル剤では試験開始から240分を経過した頃から試験個体の異常が現れ、すべての個体が動けなくなるまでに試験開始から360分の時間がかかったという報告データがあります。

当社でもピリプロール2.4%フロアブル剤の薬剤効果を自社試験で確認したところ、薬剤に触れた105分頃から異常がみられる試験個体が現れ、試験開始から360分で全頭が致死・瀕死に至ることを確認しました。非常に遅効性が優れていることが分かります。

伝播試験
また、1次伝播試験では、シロアリ3頭を薬剤処理面に15秒間触れさせた後に、薬剤に触れてないシロアリ7頭を放虫したところ、

薬剤の接触試験

600分後には薬剤に触れた3頭だけでなく、10頭全頭が、致死・瀕死、ノックダウンに至りました。

グルーミング
薬剤に接触していないシロアリまで致死したのは、シロアリのグルーミングと呼ばれる
仲間同士で体を擦り付け合う行動習性によって、殺蟻成分が仲間のシロアリにまで拡がっていったためです。

(ちなみに、植物性のシロアリ防除液で同時に行った試験では、600分後、薬剤に触れた個体のみ致死に至り、他の個体は生存し、薬剤の伝播はありませんでした。参考記事:天然植物性薬剤の抗蟻試験 )

イエシロアリの駆除例

シロアリ防除薬の主な効き方

様々な道を作るイエシロアリですが巣は一つに固定されていますので、このような遅効性の高い薬剤を効果的に使用すると、巣の中心まで成分が伝播して高い駆除効果が期待できます。

戸畑区でのイエシロアリ駆除

侵入経路への薬剤処理

蟻害部の薬剤注入02

蟻害部への薬剤処理

蟻害部の薬剤注入03

蟻害部への薬剤処理

駆除後の蟻道

駆除施工の翌日

薬剤を注入した翌日の蟻道の様子です。職蟻が蟻道を修復できずにノックダウンしています。

一週間後のシロアリ

1週間後の様子

しかし、発達したイエシロアリのコロニーは、数十万~百万頭以上とも言われていますので、餌が供給されなくなると本巣からニンフや若齢の職蟻たちがゾロゾロと餌を求めてやってきています。イエシロアリのコロニーの大きさが分かります。

駆除後の蟻道

駆除後の蟻道

最後にはシロアリの姿は見られなくなりました。

このような薬剤散布による駆除(ケミカル工法)は、侵入経路、加害範囲や施工時期を考えて、駆除を行います。

今回は、薬剤散布によるイエシロアリの駆除の事例をご紹介しましたが、

シロアリの巣の構成員の多さと、殺虫スプレーでの駆除が困難なことが、写真からお分かりいただければ幸いです。

イエシロアリを駆除する方法に、シロアリの職蟻の脱皮を阻害させて巣自体を根絶させる「ベイト工法」という駆除法があります。

こちらについては、改めて紹介しますね!

イエシロアリの行動範囲は広く、100mもの長さの道を作ると言われています。
建物全体へと加害を広げる能力があり、大規模なコロニーと旺盛な食欲から、
シロアリ被害を放置すると、建物に甚大な被害を与えることがあります。
国際自然保護連合でも、人間活動への影響が大きい生物のリストとして、
世界の侵略的外来種ワースト100に指定している最も注意が必要な家屋食害害虫です。

もしも羽アリが発生をしている場合は、すぐにご相談ください。

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カテゴリ:施工事例